逆指値(指値)注文は、逆指値注文の一種で想定外の価格下落に備えた損切り設定です。
価格があらかじめ指定したレベルに到達した場合に発動する注文タイプです。
「たとえば、「逆指値注文を入れたいけど執行時のスリッページも避けたい」ときには、通常の逆指値でなく逆指値(指値)を活用いただけます。
例:ドル円 (USDJPY) を110円で10,000通貨購入し、その後価格が113円に上昇したとします。
その後、価格の下落に備えて以下の注文をそれぞれ発注したとします。
パターン | ①売りの逆指値 | ②売りの逆指値(指値) |
逆指値価格 | 112.00円 | 112.00円 |
逆指値(指値)価格 | ー | 111.90円 |
ここで、ドル円が111.5円まで急落したケースを考えてみます。
①逆指値の場合
ドル円が112円に到達したときに売りの成行注文が発動しますが、価格の動きが速すぎて111.50円で約定されることが想定されます。
②逆指値(指値)の場合
ドル円が112円に到達すると、注文設定が「111.90円の指値注文設定」となり。111.90円若しくはそれ以上の価格にて約定します
・価格が一時的に111.50に下落しても価格が指値設定である111.90円まで持ち直した場合は、111.90円で約定します。
・価格がそのまま下落し続け、逆指値(指値)価格の111.90円まで戻らなかった場合は、売却が出来ずそのままポジションを保有した状態となります。
※逆指値注文の設定の仕方はこちら > 逆指値注文の設定方法
※トレイリングストップの設定の仕方はこちら > トレイリングストップの設定方法
まとめ:通常の逆指値の場合は、一時的な相場の動きに振られて不利な価格で約定する可能性はありますが、必ず約定はします。それに比べて、逆指値(指値)の場合は、追加指値価格を指定している分一時的な相場の動きに振られて不利な価格で約定するリスクは防げますが、相場がそのまま一方向に動いた場合には約定ができないリスクがあります。
注意)逆指値も逆指値(指値)も、商品によってどの価格を参照として発動するかが異なります。発動において参照する価格は以下ご参照ください。
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FXスポット
買い注文:ビッド(売値)価格
売り注文:アスク(買値)価格 -
株価指数CFD、商品CFD
買い注文:アスク(買値)価格
売り注文:ビッド(売値)価格 -
個別株CFD、株、ETF、先物
買い注文・売り注文:最終に取引された価格(約定価格)
関連記事:IFD/IFD-OCO注文